レースのお取り扱いについて
色のレースの色落ちについて
絶対に色落ちするというわけではなく、「色落ちする場合がある」ということです。
白いお洋服に黒のレースをつけて洗濯し、白いお洋服がうっすらグレーになった事例もございます。
同じ状況でも色が移らないこともありますし、色落ちし色が移ったとしても目立たない場合もございます。(くすんだ色みの生地など)
反対に黒いお洋服に白いレースをつけて洗濯し、レースがグレーになる場合もあります。
特に当店のレースだけに言えることではなく、レース全般に当てはまることですのでご注意しながらご使用くださいませ。
「オフ白」と「生糸」
糸本来の色(なんの加工もされていない綿糸又はレーヨン糸)は「生糸(なまいと)」といい、キナリ色です。ですから、オフ白は糸本来の色ではありません。
オフ白は、下晒(したざらし)加工してあるものを指し、これは染色ではなく「漂白」で色を抜いて、一定の白色に整えたものになります。
レースには表と裏があります
表は盛り上がっています。裏は盛り上がっている天辺に細い裏糸が1本通っています。写真で違いを確認してください。
表
裏
引っかかりに気をつけてください
レースは糸が密集していますから、とても引っかかりやすくなっています。服などに取り付ける際は十分お気をつけください。爪、ネックレス、腕時計のバンドの金具などで引っかけて糸が出てしまった場合、糸を切るのではなく針などで飛び出た糸を刺繍のステッチの中に押し込んで隠してください。
片山のケミカルレースから、一定の間隔で糸が出ています。
レース生産の際の糸の残りです。片山レースでは糸を切り落としていません。両山レースは最終工程で糸を切り落としています。しかし機械の特性上わずかに残る場合がありますが、不良品ではありません。
ケミカルレース/
上段:両山
下段:片山(直線の縫いしろが片側についてるもの)
レースは濡れると縮みます
レースを染めたり、洗濯を行うとレースは縮みます。
服の裾などサイズが決まっている箇所に、お客様側で染めて取り付ける際には、2割ほど長くレースをカットすることをお勧めします。
アイロンは低温で
ケミカルレースのアイロンは押さえつけないようにかけてください。
当店のチュールは、ナイロンです。スチームも少しは大丈夫ですが、熱すぎるとチュールが溶ける場合があります。チュールレースは当て布をし、低温〜中温で押さえつけないようにアイロンしてください。
ロットによって色が違います
ロットによってオフ白の色みが違うことがあります。できる限り同ロットでお入れいたしますが、大量に購入された場合などロットが2つに別れる場合があります。ご了承ください。
刺繍生地について
生地の耳に対して直角にカットしておりますが、生地によっては織りによる斜行やゆがみが生じるため、地の目に揃えることは難しくなります。
また柄に合わせてカットする場合もあり、そのため多少カットが斜めになってしまう場合もございます。水通し後の縮み、地直しを考慮し、予め余裕を持ってご注文をいただきますようお願いいたします。
生地は折りたたんでの出荷となります。お届けの状態のまま長時間置いておきますと、シワができる場合がございますので、なるべく伸ばした状態で保管してください。